若者能


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 々  
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初開催から7年、若者能はついに第7回目を迎えることができました。
第7回は能楽の世界そのものを形づくる「舞台」にスポットを当てて、みなさまにわかりやすく能の世界を感じていただきたいと思います。
何気なく見ている舞台に込められた歴史とその意味を覗いていきましょう。
さらに若者能初めての試みとして「蝋燭能(ろうそくのう)」という舞台を作ります。
その名の通り、ロウソクの火を照明として行う幻想的な能舞台をみなさまに堪能していただきたいと思います。
今回の曲目は「橋弁慶」です。
歴史ではお馴染みの牛若丸と弁慶の決闘のお話。
しかし、この物語はみなさまが思っているお話とは少し視点が違うかもしれません。
この演目中では、人斬りをする牛若丸を弁慶が退治しにいく・・・という設定なのです。
あれ?牛若丸って正義じゃなかったの?と思ったそこのアナタ。 是非、素敵な舞台を堪能しながらその理由を考えてみませんか?
どうぞ気軽にいらしてください。
みなさまのお越しをお待ちしております。

曲目解説

能【橋弁慶(はしべんけい)】


「弁慶殿・・・今宵のお参りは控えたほうが・・・」
祈願成就のお参りのために五条大橋へ向かおうとしていた武蔵坊弁慶は家来から忠告を受ける。
「なんでも、犯人は少年の姿なのに大勢でかかってもかなわないバケモノだとか・・・」
しかし弁慶は、「うむ・・・それならば、私が退治してやる!」そう決心して、丑の時、いつもと同じように出掛けた。
そして、五条大橋を通り過ぎようとしたその時・・・「出たな!」
ついに、弁慶と人切り少年の決闘が始まる。 ・・・その少年の名は「牛若丸」。果たして、決闘の行方は!?牛若丸の目的は一体何なのか!?

今回の曲目は「弁慶の泣き所」でお馴染みの武蔵坊弁慶と、「1192(良い国)つくろう鎌倉幕府」の初代将軍の弟・源義経(牛若丸)の出会いのお話。 この二人と言え ば、「夜な夜な人を襲う弁慶を牛若丸が退治し、二人は主従の契りを結ぶ」といった伝説がよく知られています。 しかし、今回みなさんにご覧いただく「橋弁慶」では、逆の視点で展開されます。なんと、人斬りをする牛若丸を弁慶が退治しに行くというものです。

ある日、弁慶は、五条大橋 に夜な夜な「化け物」が現れるという話を家来から聞きます。なんでも、少年の姿をしているのに、大勢で寄ってたかって捕まえようとしても、人間のものとは 思えないほどの早業でかわされてしまうというのです。 祈願成就のお参りのために毎晩五条大橋を渡る弁慶は、家来が止めるのも聞かずに、その夜も怖めず臆せ ず出掛けて行きます。 そして、弁慶が五条大橋を通り過ぎようとしたその時、牛若丸が襲い掛かります!「化け物」とは、そう、この牛若丸のことだったのです。
果たして、弁慶は人斬り・牛若丸を退治できるのか?そして、牛若丸が人を襲う目的とは、一体何なのでしょう…?


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