若者能

らいでん『雷電』

季節は月が美しい秋のころ。延暦寺の僧であった法性はその晩、誰かが寺の門を叩く音を聞く。「こんな山奥を夜に訪ねる者とは…？」と首を傾げながら扉を開くとその先に立っていたのは-

今は亡き愛弟子、菅原道真であった。こうして不思議な再会を果たした二人だったが、法性は次第に道真の様子のおかしさを感じ始める。そしてついに道真は、身の毛もよだつ恐ろしい計画を語り始めたのだった…。

日本人なら誰でも知っている学問の神様、「菅原道真」。その恐ろしくも哀しい、過去の意外な姿がついに明かされる！

逃げろ…雷神が来る前に！鳴り止まぬ雷、悲鳴に包まれる宮殿。