若者能
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第五回 若者能
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毎年恒例となった若者能も、おかげさまで5回目をむかえることとなりました! 記念すべき!?第5回のテーマは、能を構成する上でとても大切な要素『囃子』です! “囃子”とは、『笛』・『小鼓』・『大鼓』・『太鼓』の4種類の楽器と、それらの楽器を演奏する、囃子方の掛け声によって奏でられる音楽のこと。能の中の音は、この“囃子”と、歌とセリフの部分である『謡』によって成り立っています。音楽は万国共通!今回はそんな“能の音楽的側面”に焦点をあててみました。そこで、テーマに合わせて曲目は、“囃子”や“謡”の様々な変化を感じられる『船弁慶』を選びました。 今まで興味がありつつも、能は敷居が高そう…と一歩踏み出せなかった方々も、私たちの日常に身近な“音楽”という側面から、気軽に能に触れてみてはいかがでしょう。 ぜひ一度、“音で観る能”をご自身のカラダで感じてみませんか? 曲目解説能(のう) 【船弁慶(ふなべんけい)】時は鎌倉時代。たび重なる合戦の末、平家を滅ぼした源氏でしたが、兄・頼朝と不仲になってしまった源義経は、ついに都を追われ、弁慶とわずかの家来を連れ、大物の浦(現在の兵庫県)まで逃れてきます。そこで義経は、これまで共に逃げてきた恋人・静御前を、都へ帰すことにします。静御前は別れの舞を舞い、悲しみに暮れながら、ひとり都へと帰っていくのでした。 その後、船に乗り込み旅立った義経一行でしたが、にわかに海が荒れだし、行く手をはばまれ、目の前に現れたのは… 静御前の舞に込められた悲しみ、後半の荒れ狂う波の様子など、情景を鮮やかに浮かび上がらせる『囃子』が聴きどころです。クライマックスの激しい薙刀さばきもお見逃しなく! |
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